西日本の最も高いところへ(石鎚山チャレンジ編)
・以前にも書いていますが、四国にある石鎚山は西日本(近畿以西)では最高峰です。
ドライブする場所を探していたところ、石鎚山にはロープウェイもあり、紅葉も始まっているのできれいな写真が撮れるのではないかと何の予備知識も準備もなく行ってきました。
行ったのは2020年10月20日。快晴でした。
・石鎚山ロープウェイは松山自動車道いよ西条インターチェンジから車で30分ほどです。
道路状況は問題なく、ロープウェイ駅手前の一部以外は片側1車線で問題ありません。
ちなみに石鎚山はドライブしててもほぼ見えません。
・ロープウェイ乗り場。下谷駅。
なんだかとても寂れた感じです。温泉もあるのですが周りも閉めた店ばかりです。
車で行くとおじさんが道路の真ん中におり無理に止められて、いやおうなく駐車場に案内されます。良い感じはありません。
1日700円。
・道路から周りを見回してもロープウェイは見えず、少し山を登らねばいけません。
・役行者の像。石鎚山は役行者が開山したとの伝承があります。
・石鎚登山ロープウェイ。往復2,000円。8時20分から運行。(季節により変わります)
8時前に到着し始発に乗りました。平日ですがかなりの登山客がいて、20から30人が並んで待ってました。
・紅葉はこれからです。
・成就駅。ロープウェイは約8分。
・ 成就駅から東を。
・成就駅から西を。市街地は西条。その先は瀬戸内海です。
・成就駅上の展望台から瓶ケ森。
・登山案内図を見ながら、ここで考えます。
ここからリフトに乗れば楽なのですが、まだ動いていません。
眺望も限られ良い写真は撮れていません。時間も早いです。せめて成就社まではと歩いて登ることとしました。
ちなみに、私はおじさん。運動は全くせず、登山なんてしたことありません。歩くことさえ苦手で、その上、心臓と肺に障害があります。
無理は禁物で行けるとこまでと自分に言い聞かせます。
準備は、一応帽子にスニーカー。ウインドブレーカー。ディバッグ。水がペットボトル2本。荷物はカメラ2台に望遠の交換レンズ。iPadにiPhone。
いつもと変わらない格好です。かなり重いです。
・リフト往復600円。ロープウェイとリフトを乗り継げば楽に成就社に行けます。
山上には展望台があるそうですが、老朽化により入れないそうです。
・奥前神寺。
・成就社への道。案内図では800m・約30分。つづら折りに緩やかな上り道が続きます。
・いつも思うのですが、案内図の距離が適当で困ります。途中標識では、1,1km。
・やっと着きました。私はこの段階で汗をかき息が上がってます。
・旅館が並んでますが、閑散としています。
自販機のペットボトルはお茶が250円。なるほどと思います。
荷物などはバギー車があり、それで運んでいるようです。
・成就社。ホラ貝の音が時々聞こえていました。
ここまで来ても見晴らしの良い場所は見当たらず。
・登山口は社殿の左方向。周りはシャッター商店街みたいです。
・神門登山口。少し休み、覚悟を決めて行けるとこまでと登山に向かいますが、予想外に最初は下り坂でかなり続きます。
・下りの道は帰りの上りですので気が沈みます。
登山者は多く、年齢階層はバラバラです。私より高齢の方も多く、皆ストックを使っています。私は皆に道を譲り、後からよろよろついていきます。
かなり暑く汗をかきます。途中で木の枝を拾い、杖にしました。
・最初の下りは、それほどはきつい傾斜ではありません。
・石鎚山遥拝の鳥居。
神門を過ぎた後ここにも門があります、登山が無理な方はここでお参りするようです。
・ここまで周りの風景は全く見えません。わずかに樹木の間から覗けるだけです。
・瓶ヶ森。
・紅葉はもう少し先でしょうか。
・八丁。神門から1㎞。
・ここからは上りです。どこか見晴らしのいいとこまでと歩みを進めます。
ここで標高1,300m。あと700mも上らなければなりません。
そして、この急上昇の傾斜。絶対無理と思いつつも先を進みます。
・南側。開けている個所でこの程度です。
・北側。もう疲れてピントもあっていません。
・八丁を過ぎてからの上り坂は木の階段のつづら折れできつくなります。
私は膝が上がらず、数メートル上がっては座り込む状態で限界が続きます。
あとから来た人たちにどんどん抜かれて行かれます。
酸欠寸前。膝がもう上がりません。汗まみれです。
八丁から1㎞ほど上ったところ試しの鎖前で、力尽き引き返しました。
ついに、写真が撮れるような開けた場所には行きつけませんでした。
高齢者でさえ元気に上っていきます。情けないことです。
8時20分のロープウェイで登り始めて、11時頃には引き返し始めました。
登山あるあるでしょうか、下山は楽で途中休みも少なく、12時過ぎには成就社に到着しました。
聞いた話では、成就社からの表参道ルート(約3時間。全長約3.5㎞)は距離は短いけれども傾斜が急できついとのことで、石鎚スカイラインの土小屋からのルート(約2時間30分。片道4.6km)が距離が長いけれども傾斜が緩く楽だそうです。
また、そちらの方が尾根沿いなので景色も開けており良いとのこと。
失敗でした。
・成就駅に帰ると雲が出てきました。
無理に上らなくてよかったと自分を慰めます。
・成就駅。
・ロープウェイからの風景。
・紅葉はこれから。
〇駐車場に帰ると、おじさんに早いね一番だよと言われ、まためげました。
・大保木の川。川沿いの静かでノスタルジックな集落です。
・廃墟が多いです。
・家の造りが独特です。
・商店でしょうか、大きな農家でしょうか、立派で不思議な造りです。
・締めのグルメ情報 マルトモ水産(株)
西条市の港近くにあるお店です。鮮魚の販売と海鮮レストランで、駐車場は広いです。
飲食スペースは広くなく全体の3分の1ほどです。
店は海岸沿いのすれ違いのできない細い道沿いにあり、ナビでよく確認していくことが必要です。
頼んだのは多分1番人気の海鮮丼。おいしいです。ボリューム多いです。でも、登山で体調崩している私には食べきれませんでした。
平日の2時過ぎに行きましたが、店は満員。
タイ飯を頼みたかったですが売り切れでした。残念。
〇石鎚山表参道はロープウェイやリフトがあるので、ドライブに行って成就社まで上り散策するのは良いと思います。しかし、あまり眺望が良いところはなく、かなり山を上らなければ石鎚山さえ見ることもできません。
初心者が石鎚山に登る場合、また写真撮影をしたい場合にも土小屋ルートの方が良いようです。
私は虚弱な怠け者ですから登山なんかまったく興味がなかったですが、今回少し登山をしてみて散々な目にあいましたが、思ったよりも下山の時は元気になり足の痛みなども起きなかったために、今度はちゃんと準備してまた登ってやろうと決めました。
今度は、土小屋ルートだな。