日本周遊車の旅 

四国からのドライブを中心にした旅の記録です。

四国の最も高いところへⅡ(2 天狗高原から風の公園へ)

 前回の続きです。早朝の天狗高原から、風車が立ち並ぶ「風の公園」に向かいます。
 テーマは酷道です。
 四国の山の中には、酷道ばかりですので慣れぬ人はうかつに入らないように。
 死ねます。


 ・ドライブしたのは2020年9月15日です。


1 天狗高原
 

・天狗荘東側駐車場から西側を撮影。
 高そうなカメラを持った方が撮影してます。
 林道を行けば、雲海近くで見れますよと言いそうになりますが、さすがに失礼かと声はかけれず。


・先ほどの雲海。さらに西側も雲海になっています。


・雲の量も増えているようです。


・天狗荘の西隣には天狗高原スキー場。高知県唯一のスキー場でしたが、温暖化の影響で全く滑れず。昔でも年間滑走日数は、数日あるかないかだったようです。


・天狗高原からの雲海。


・道は高原頂部を縦断しています。高知県と愛媛県の境界を縫うように走っています。
 基本1車線で、一部の場所のみ写真のように片側1車線となっています。


・カスルトらしい尾根。


・カルストにも霧が流れてきます。


・時おりこのように全く視界が遮られます。


・カルストと風車。


・牛舎と風車と消えかける雲海。
 高原には牛が放牧されています。右にはホテル 姫鶴荘。手前にキャンプ場となっています。


・愛媛側の風景。北東側。


・天狗高原は牛の放牧エリアが柵によって区切られており、ほとんどが牛の放牧エリアです。


・バイクと天狗高原。
 私のではありません。撮影しているライダーの後ろから借景。


・基本牛との距離は柵で遮られているはずですが、脱柵して道端の草をはむ牛が一頭。
 大きいので少し怖いです。牛はほとんどが短角黒牛。褐毛牛が数頭でした。


・頂部から西側を。天狗高原の風車は2基。


・高知側西方向。まだ雲海は残っています。


・五段高原 どれがドリーネかわからず。



 

・天狗荘から来た道とは違い南側の県道を国道439号を目指して下ります。
 国道への最短距離ですが、すれ違いのできないくねくねの坂道です。


・国道439号線を西へ。国道439号線は酷道、そしてヨサクの名で親しまれた道です。今は拡幅された箇所が多いですが、天狗高原下から仁淀川町方面鳥形山の手前への区間は上の写真のようにすれ違いのできない細い道が続きます。
 天気の良い日には、木漏れ日の強い日差しと木陰で非常に見にくい状態となります。


2 風の里公園
 津野町には風車が並んだ公園が山頂にあるので、そこに行くことにします。
 初めてで、Googleマップに道があるのですが、ナビには出てきません。オペレーターに電話したところ、鳥形山近くからの細い道を目的地に教えられ、ナビに入力してもらいました。


・国道439号の津野町と仁淀川町の境界のトンネルを抜けたところ、南方に風車が見えます。
 そこが目的地ですが、遠い。


・山の向こうですな。
 ナビ示されたで鳥形山鉱山手前の国道439号からの細道に入ると、すごく落石が多く車の走った形跡のない車幅ぎりぎりの細道。
 これは無理とバックで439号線まで戻り、オペレーターに文句も言わず、Googleマップで道を探します。どうやら、さっきのトンネルの東側から南に延びる四万十源流への道の県道378号線の途中から行けるようだと判断し、また引き返します。
 ちなみに、山中では携帯も通じなくなりますので、注意が必要です。国道沿いでも人家のない場所、風の里公園周辺も圏外が多いです。


・県道378号ですが、これもひどく荒れ。穴や落石、木の枝が落ちている細い道です。
 うかつに四万十源流点見たいと思う観光客は大変なことになります。


・途中から風の公園への案内板があります。こちらの方が舗装は良いですが、草が生い茂り車体の両側に草にこすれ、傷つきそうです。


・細い道を曲がりくねり走りやっと風の里公園へ。
 やれやれです。


・広い公園がありますが、夏の終わりのせいか草がかなり茂っています。
 風車の羽も展示。


・トイレもあります。
 もちろん、誰一人いません。車も当然のようにすれ違いません。
 439号もほとんどすれ違いませんが・・・。


・こんな目にあいながらここに来た理由は、鳥形山鉱山を見たかったからです。


・鳥形山鉱山は西日本最大級の石灰鉱山で、露天掘りで採掘されています。
 山肌に白く流れているのは、こぼれた石灰か。


・ベンチカットにより掘られた土砂は超大型ダンプなどにより運ばれ、巨大で深い立坑に投入されます。立坑の中には破砕機などがあり、投入された土砂は破砕機や選別機を通り砕かれ石灰となります。そして、立坑の底から大型のベルトコンベアで海まで運ばれます。
 鳥形山から須崎港まで23㎞もベルトコンベアが続いています。


・展望台もあり、そこから東方向を。風力発電は尾根沿いに20基もあるそうです。


・ズーム。色の鮮やかさが落ちますね。


・振り返り北西方向。
 風力発電の修理をする人たちが何人かいて、少し心強くなります。
 439号から入ると東西の尾根沿いの風の里公園の西端ですので、通り抜け東端から津野町の国道197号方面に出ることにします。
 そちらの方がもう少し良い道ではないかと期待しました。


・風の里公園の東端からは海が見えました。


・須崎港だと思われます。鳥形山の石灰はここから船で積み出されます。
 鳥形山から、海までベルトコンベアが続いていることに驚きます。


・険しい山間の集落と水田。


・こんな道ばかりです。もちろん、ナビの画面は真っ白。道は何も映りません。
 道に張り出した雑草を車でなぎ倒して走るような道。
 一本道なので間違うはずはないのですが、不安です。


・かなり下りて、ナビにも道が見えてもう少しだと思ったところに、本当にがけ崩れ。
 もう少しなのに、泣きそうになりました。
 が、泣いても誰も助けてくれないので、気を取り直してUターン。
 Uターンするための切り返し回数といったら・・・。涙。
 ここまで分かれ道も家もなかったので、仕方なく風の公園まで戻りました。
 通行止めの表示ぐらいしておけよな!


・風の公園まで戻り、たまたま道端にいた電気工事関係の人に聞くと、やはり来た道が一番広いとのこと。
 そうですか・・・と引き返します。
 その道は、上の写真のような道なんですよね。まったく・・・。


・無事439号にたどり着き、道も広くなり一安心です。
 国道上を石灰を運ぶベルコンが通っています。


 生きて帰れてよかった・・・。


〇私の車はSUVで少し車体も広いです。天狗高原や439号は何とかなりますが、風の公園は少し無謀でした。
 山間部のドライブは細く曲がりくねった道、すれちがえるか所が少ない、落石、路肩崩壊や穴など、多くの危険があります。
 事前の調査と適した車の選択と、決して無理をしないことが大事ですね。


 風の公園は、小型のRVが最適。バイクもオフロードバイクじゃないと危険だと思います。
 私は二度と行きませんが。

×

非ログインユーザーとして返信する