日本周遊車の旅 

四国からのドライブを中心にした旅の記録です。

【日本周遊車旅】北海道編その1【海を渡る・0日目】

・車で、日本列島を周遊しています。まずは、海岸線沿いに日本列島を1周することが目標です。
 今回は、日本1周最後の地、
北海道です。
  宿の予約はもちろんルートや沿線の観光地など、何も調べてません。日程も縛りはないので自由です。とにかく、1週間以上はかかる見込み。

 調べたのは、北海道に渡るフェリーの時間と波浪の状況と酔い止めの薬でした。
 その結果、なぜかタイムトライアル周回となりました。


◎出発は2022年7月9日土曜日。午後4時30分。
 とりあえず、舞鶴に向け出発。


・いつもの讃岐富士。午後6時。


・そしていつも通り、往路は鳴門ルートを選択。
 津田の松原SA。午後6時30分。
 うどんで軽めの夕食。味は普通。そして、香川のうどんにしては高いです。


・舞鶴到着。午後10時前。フェリーの出発時刻は、午後11時50分。時間ありすぎです。
 舞鶴までは、明石を抜け舞鶴若狭自動車道で一気に進みました。
 途中、大雨でした。舞鶴市内でガソリン補給。
 

・新日本海フェリー、舞鶴小樽航路。あかしあ。
 四国から車で北海道周遊するプランを考えているときは、かなり悩みました。
 私は、ひどく乗り物に弱いのです。自分の運転する車でも酔うくらいで、飛行機もフェリーも乗るのは大嫌いです。どちらも、過去にひどい揺れで散々な目にあった悲しい記憶があり、極力乗ることを控えてきました。フェリーも子供の頃、宿毛佐伯フェリーで波が高いときに乗り、ひどく酔い吐き続けた経験から、波が穏やかな瀬戸内海航路しか乗った経験がないのです。
 さらに、三半規管の病気でめまいで吐き続け救急車で運ばれたことも2回あります。


 飛行機で行きレンタカーを使う、青森まで車で行き船の乗船時間をできるだけ短くするなど、いろいろ検討し悩みましたが、覚悟を決めました。
 いざとなると、海に飛び降りればいいやと。(意味不明)


 最終的に選んだのは、新日本海フェリー、舞鶴小樽航路でした。
 乗船時間21時間・・・。
 まあ、四国から北海道に車で行くのなら、当然選択される航路です。


 そして、船酔い対策は二つ。
 一つは凪の日を選ぶこと。波が穏やかで揺れなければ酔わないだろうと、無職の特権を行使し、波の穏やかな日を選んで北海道に渡ります。当然予約は直前以外できません。
(帰りの船のことを考えなかったのは、私の浅はかなところ。周遊終盤の洞爺湖のホテルで帰りのフェリーの便を検討する際、波の高い日が続いて慌てることになりました。)
 ↓このサイトで予報見て、1m以下の波が1日続くことを確認して乗船しました。
 沿岸波浪モデル予想(気象庁提供)


 二つ目は、酔い止め。
 ネットで調べ↓の製品を使いました。
 乗り物酔い薬「アネロン」の製品情報|アネロン【エスエス製薬】


 結果的に、好天に恵まれ、船はたいして揺れず、全く酔いませんでした。
 それどころか、また乗りたいと思ったぐらい長距離フェリーが好きになりました。
 ・・・・。
 

・あかしあ 【航路】舞鶴~小樽。所要時間約21時間。
 運航日、毎日。舞鶴発 小樽着 23:50発 → 翌日20:45着
・長距離フェリーとしては、国内最大級の大きさと速度で、日本海を航行します。
 客室は、2段ベッド大部屋タイプからスイートタイプまであります。
・旅客定員 746名 、全長 224.8m 、総トン数 16,897トン 、航海速力 30.5ノット 、車両積載台数 トラック158台、乗用車65台。
 航海速力30ノットは、かなりの高速です。旅行には不便な運行時間、乗用車の倍以上のトラックの積載台数から、貨物物流優先のフェリーだと思います。
 

・あかしあの客室は、上から6Fは、スイートやデラックスのデッキの付いた広い個室。5Fはステートという狭い個室。4Fはツーリストというカプセルホテルのような形式の10人部屋となっています。船体に、舷窓が並んでいる個所が4Fです。


・出航まで時間があるので、船の周囲を散策します。船尾横にある車両乗船口。


・さすが北海道行き。バイク軍団多数。


・一般の駐車場とは別の、乗船用駐車場。


・乗船。午後11時40分。
 出航10分前。


・車両甲板も広いです。


・エントランス。少し豪華。


・コインロッカー。大部屋は、鍵もないので貴重品保管に役立ちます。


・あかしあ船内図。


・4Fツーリスト船内通路。両側に引き戸のついた10人部屋が並んでいます。


・大部屋の配置図。一部を除き二段ベットですが、上のベットと下のベットの入口は違っています。
 この配置だと、63番と64番がおすすめかな。入口近くは、人の出入りと目が気になります。
 後で気づきましたが、予約時に右舷や左舷、ベット位置の指定もできます。
 北行きは右舷側、南側の部屋が陸地側なのでおすすめです。
 窓があれば陸が見えますし、陸地が近ければ携帯圏内になりやすいです。
 

・私の部屋。192番。指名制。左舷の大部屋、一番奥のベットです。
 左のカーテンは、舷窓です。一番奥なので、この舷窓が私のベット専用として使えます。



・毛布とシーツ。少し匂うかも。
 10人部屋ですが、乗船者は多くなく、入り口近く左右に2人、奥の部屋左右に2人と分散されており、結構プライバシーは確保されています。あまり顔を合わせることもありませんでしたが、若いバイクで旅する男性が多いようでした。
 とても、静か。


・中に入り、カーテンを閉めた様子。
 ただ、入口ドアを閉められたら密室化するので、女性の方とか家族連れには向きません。
 個室は5Fのステートでプラス1万円程度ですが、一人の場合閑散期以外は個室料金として定員不足分を取られますのでプラス2万円程度が必要となります。
 ちなみに5m未満の私の車の場合、この部屋料金込みで40,800円でした。


・5Fプロムナード。椅子が置かれた通路。
 右がグリルという予約制レストラン。4,500円程度でコース料理が楽しめます。船酔いで恐々ととビビっている私には関係ない施設です。
 奥はカフェ。


・カフェ。軽食やビール、コーヒーが飲めます。
 奥に行けば、オープンデッキです。
 TVが見られます。大部屋にTVはないですが、個室客室にはTVがあり、衛星放送が視聴できます。地上波を視聴できるのは、陸に近い時間のみです。


・船尾のオープンデッキ。右がカフェ。左がレストラン。
 少ない人員で回しているのでしょう、レストランやカフェ、売店は短時間のみの営業で時間がずらされていました。営業時間は、船内アナウンスで放送されます。
 

・船尾オープンデッキからの舞鶴港。


・駐車場は空っぽになりました。


・出航。離れていく舞鶴。酔い止めの薬も飲み、今のところ大丈夫な午前0時20分。
 揺れの少ないうちに、風呂に入ります。
 ベッドに横になると揺れを感じますが、起きて座っているとほとんど感じないぐらいです。波の揺れというか、エンジンの振動という感じです。
 酔いは感じませんが、眠れないです。イヤホンで携帯の動画を見ながら、ぼっとして過ごします。


・眠れぬまま、夜明け前のオープンデッキ。午前4時40分。
 少し雲が多く、水平線からの日の出を見ることは難しい雰囲気です。


・沖の水平線には漁火。


・日本海の夜明け。午前5時12分。


・船の揺れは小さく、酔いません。朝食の時間を寝過ごしたので、非常食のビスケットをかじり風呂に入って、ただ横になり眠ります。
 写真は部屋の舷窓から、晴天の穏やかな海とコンテナ船。午前10時30分。


午前12時30分。何とか起きだして食堂で昼食。悩みましたが、選んだのはカツカレー。
 美味しくいただきました。
 ただ、5F船尾近いレストランの窓際の席はエンジンの振動が大きく、グラスの水が大揺れで落ち着いて食べられないです。
 よく見れば、海面には小さなうねりが見えます。


・船尾デッキから。快晴。何もすることなく、またベットに帰り寝ます。


・神威岬。北海道です。午後7時20分。


・オープンデッキには、夕陽を見ようと人が集まります。



・積丹出岬。


・日没。


19時35分。達磨夕陽にはなりませんでした。


・日本海に沈む夕陽。予報の通り穏やかなでした。男鹿半島沖での船長のアナウンスでは、波の高さは1.5mということでしたが、海面は穏やかなままでした。


・積丹半島と月。この船で三回目の風呂に入り、下船準備です。


午前0時。道の駅 るもい。


 定刻通りあかしあを21時過ぎに下船。右も左もわからない小樽の街に放り出されます。
 船の中で昼間も寝て、本日は2回も入浴しているので、ホテルはもったいないと、宗谷岬に向け小樽から海岸線沿いに走り始めます。
 見ず知らずの街で頼りになるのはナビなのですが、フェリーから降りた直後表示されるのは舞鶴ばかりで、やっと小樽に切りかわっても、さっぱりあてになりません。なんとなくの誘導に従い、小樽の街を迷いながら、何とか国道5号337号231号と乗り換えながら北上します。
 写真撮るような余裕、なかったです
 何とか留萌まで到達し、北海道旅行者の頼みの綱、セイコーマートで夕食を買い、道の駅を見つけて食事と仮眠をとりました。
 北海道1周で一番寄ったのは、セコマホクレンのセルフガソリンスタンドでした。
 この二つは、大事です。


◎これまでの走行距離、四国から舞鶴へ380㎞。小樽から留萌まで146㎞。

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