日本周遊車の旅 

四国からのドライブを中心にした旅の記録です。

海と石垣と紫電改(愛媛県愛南町)

  今回のドライブは愛媛県の愛南町です。
 出かけたのは秋の4連休中の2020年9月21日です。
 快晴。
 ルートは愛媛県最南端の町、愛南町中心部の国道56号線から県道34号(平城高茂岬線)を西に入ります。中泊外泊と通り、岬の先端の高茂岬へ。引き返し紫電改展示館宇和海展望タワーと回りました。
 道路状況は外泊までは片側1車線で快適な道ですが、それ以外の道は細く注意が必要です。


1 愛南町から外泊へ

・愛南町から震電改展示館を過ぎた後の県道34号線からは、南方に養殖生簀の並んだ奇麗な海が見えます。


・残念ながら今回は道沿いの草木が生い茂り、依然来た時より見渡しが悪くなっています。


・愛南町西海。


・内泊。


・内泊沖の生簀群。


・中泊港 向こうに見えるのは鹿島。



・南予は釣りのメッカです。磯釣りとエギングによるイカ釣りが多いようです。
 防波堤上に並ぶエギンガー。


・中泊。


・中泊の家並みと海。


・外泊(手前)と中泊。緩やかな傾斜の谷沿いに家が建てられています。


2 外泊
・石垣の里』として「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」、「美しい日本の歴史的風土100選」、「日本の美しいむら農林水産大臣賞」に選定されているとのこと。


・外泊。東側(左側)の斜面には段々畑があるそうですが、木が生い茂っておりまったく気がつきませんでした。

・集落の様子。石垣の特徴としては、台所の窓の部分の石垣がくぼんでいることだそうです。
(女性は家で家事を行ったため漁労の様子が見えるよう台所は海側に作られた。更に台所の窓の部分の石垣は「遠見の窓」と言われるくぼみが設けられ、地元では特に「海賊窓」と呼ばれたそうです。)


・路地。


・狭すぎ。木造家屋。懐かしいトイレの換気扇。


・石垣と階段。観光客用に手すりが設けられています。


・すべて石垣です。


・東西の道もこの幅です。


・外泊の石垣


・排水パイプ。電気を引くのは簡単だけど、上下水道の整備は大変そう。
 

・上方は家屋は撤去され石垣だけが残されています。
 車が入れずこの階段。荷物の運搬には大変です。


・絶景です。穏やかな海に見えますが、地元の人の話では、台風の時の風雨はすごいそうです。


・展望台もあります。ちょっとした展示室もありました。


・西側上部は家屋はなく石垣だけが残されています。
 車が通れる道は東側に1本あるだけですので、一番不便な場所になります。
 どう見ても城跡。防御力は高そう。


・階段はいくつもあり、降りるときには別の西沿いの道を下ります。


・連休中ですが、観光客も住民の姿もなく静かでした。


・残っている家屋もすでに空き家になったものが多そうです。


・廃屋マニアもどうぞ来てください。
 でも、夜は寂しいだろうな。


・車が入れるのは東端のこの道だけでした。


 海。石垣。路地。素敵な場所でした。



3 高茂岬


・外泊から高茂岬までの道は細くなり、車1台分の道幅となります。
 このぐらいは、もう慣れています。
 ただこの道は野鳥が多く、前にも同様のことがありましたが今回も道案内するかのように小鳥が現れて車の前を先導するかのように上下に飛んでくれます。それも、入れ替わりに何羽も出てきます。
 あまりない経験ない不思議な光景です。
 写真を撮ろうとするも、私の腕では無理でした。
 キセキレイでしょうか。



・右側に見えるのが鹿島。鹿島の穴も見えています。


・高茂岬
 立派なトイレと駐車場。木製の展望台もありますが、破損のため立ち入り禁止でした。
 このまま直進して一周もできますが、ここから先はさらに細くなります。(通行経験あり)


・「こうもみさき」なんです。


・西方向。
 高茂岬は3回目となります。とにかく雄大な光景で大好きな場所です。
 最初に来た時にバイクで日本一周していたおじさんが、これほど雄大な景色はないと力説していたのが記憶に残っています。
 一番の問題は、私の腕では高茂岬の良さが全く写真で伝えることはできません。
 今回もろくな写真はないです。 
 ぜひ行かれて見てください。ここも、遠いですが・・・。松山からも高知からも自動車道は途中までです。
 

・南方向。手前が高知県の鵜来島、左が沖の島。


・東方向。海の向こうに見えているのが高知県大月町。右側の先端が柏島です。


・岬の南側は崖となっており、遊歩道が整備されています。


・南側西端。灯台があるのですが、そこまでは行けてないです。


・赤とんぼが乱舞していました。


・九州が海の向こうにあるはずですが、今日はおぼろげに見えているだけでした。
 右は鹿島。





・南予の観光看板。
 愛南町船越の観光船乗り場。強風のため、海中が見える観光船は欠航でした。
 ゆっくり観光していると時間が足りなくなり、由良半島や宇和島周辺はまた別の機会に。


・スキューバダイビングはやってました。
 沖に見えるのは鹿島。



4 紫電改展示館
 昭和53年(1978年)に久良湾で発見され、引き上げられた紫電改が展示されています。
 この紫電改は、日本に現存する唯一のものだそうです。
 紫電改とは、第二次世界大戦期における大日本帝国海軍の戦闘機のことです。

 外観の写真とか、よく取り忘れます。


・着水の衝撃でプロペラ先端は曲がっています。武装は両翼に20㎜機関砲4門です。
  結構人がいました。入館は無料です。
  松山に有名な343航空隊という紫電改戦闘機隊があり、そこの所属の戦闘機らしいです。
 操縦者は特定できないですが、機種下の写真の6名のうちの1人だと思われるとのこと。
 実物を見ると、その大きさに驚きます。


・補助翼(エルロン)は骨組みだけです。羽布張りであったのでしょうか。


・後方から。方向舵、昇降舵も骨組みだけ。攻撃を受けた跡のような穴はありません。
 

・操縦席回り。胴体外板は薄いジュラルミン製で、もう朽ちかけています。四角い穴は操縦席に入る際の足掛け。その上の丸いものは手掛けかな。


・引き上げられた時の写真だそうです。敵機に撃たれたような跡は見えないですね。故障のための墜落でしょうか。操縦席の風防が閉じているのが悲しいです。


・燃料タンク
 この博物館の良いところは、装備品を外して展示してくれていることです。


・防弾装置や自動消火装置も付いていたとか。


・当時のバッテリーやポンプもありました。


・そして有名な精神注入棒。
 海軍魂注入!
 が、パワハラにはご注意を。


・乾パンにサクマドロップ。お?サクマドロップには火垂るの墓の女の子のイラストが・・・。
 火垂るの墓の話を思い出し買って食べる気にはなれないのですが・・・。


・紫電改せんべい。
 うーん、お土産にすると受けるかな。


〇その他タオルやTシャツ、プラモデルなどいろいろなものを販売していました。漫画の「紫電改のタカ」(作者ちばてつや)もありました。(懐かしいです。)
 結構皆さん購入していました。入場無料なので私も何か買って協力をと、Tシャツを購入しました。


・展示館南方には紫電改が沈んでいた久良湾が見えまていす。


4 宇和海展望タワー
 紫電改展示館から少し歩けば宇和海展望タワーがあります。

・久良湾方面への展望台。


・湾の奥は防波堤でほぼ仕切られています。津波対策か。


・宇和海展望タワー


・休止中です。耐震問題とのことですが、休止の前におじいさんと孫を乗せて上がったまま下りられなくなった事故もあった模様。


・展望タワーは休止中ですが、事務所棟の屋上は登れ、御荘湾方面が展望できます。
 右側はロープウェイ跡の支柱です。
 遠く山上には風力発電も見えます。
 

・ミカン畑でしょうか。



〇愛南町の宇和海周辺をドライブしました。一つの半島だけですが多くの観光資源があり、ゆっくり回っているとほかの場所に行く時間が無くなってしまいました。
 ただ、依然と比べると観光客も減ったのか、施設の老朽化などがあるのが残念です。
 愛南町以外の宇和海には、またドライブで来る予定です。


〇そろそろ遠く本州にわたり、日本一周をしてみたいものです。

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